This Archive : 20070515
バベル / BABEL
事前に上映時刻を調べることなくふら〜っと立ち寄ったところ、私が劇場に到着したのは上映の50分前。
平日の夜だし、1人だし・・・・、まぁまぁ好きな席を選べるだろうなんて思っていたのだが、チケッティングカウンターに行くと、何と残席数は1席のみ!
あまり良い席とは言えなかったが、ここで見逃すとまたズルズルと先送りになってしまいそうだったので、そのまま鑑賞することに。
流石はアカデミーを騒がせた話題作といった感じだ。
監督: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本: ギジェルモ・アリアガ
撮影: ロドリゴ・プリエト
編集: ダグラス・クライズ、スティーヴン・ミリオン
音楽: グスターボ・サンタオラヤ
出演: ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司 、菊地凛子 二階堂智 、アドリアナ・バラーザ、エル・ファニング、ネイサン・ギャンブル、ブブケ・アイト・エル・カイド、サイード・タルカーニ、ムスタファ・ラシディ 、アブデルカデール・バラ
====[シノプシス:goo映画より]====
壊れかけた夫婦の絆を取り戻すために旅をしているアメリカ人夫婦のリチャードとスーザン。バスで山道を走行中、どこからか放たれた銃弾が、スーザンの肩を撃ち抜く。なんとか医者のいる村までたどり着くが、応急処置がやっと。彼は英語がなかなか通じない村の住人たち、対応が遅いアメリカ政府に苛立ちを露わにするが…。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコは、満たされない日々にいら立ちを感じていた…。
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見終わって・・・・、とても不思議な感覚になる映画だった。
分かりやすく感想を述べるのがとても難しい作品。
モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本で平行して進む夫々のストーリーは、残念ながら私の感性では『クラッシュ』の時のようにスッキリとは重なってこなかった。
しかし、だから悪いかとういうとそういうことでもなく、支離滅裂に訳がわからない状況でもない。
ただ映画を見終わった後の余韻というかなんというか、当然多くの人の感想にあるように「面白かった!」というものではないし、重苦しい空気が残るという感じでもなかった。
一つ一つのストーリーの結末は「良かった」といっても良いものなのに、見ているほうとしては「良かったぁ」と肩を撫で下ろせるような感覚になれるものでもない。
・・・・ではなく、・・・・でもない。
〜ばかりが続いたが、「じゃ、どうたったんだ!?」を表現する適切な言葉がわからない。
「悪くない、どちらかというと良い映画だった感じ・・・・」
多分、身振りや手振りを交えてもそんな風にしか感想を語れなそうな映画。
ただ、観終わった後、夜中の新宿の街にでると不思議と人や街をいつもよりも観察するように見回しながらゆっくりと歩いていた。
酔ってる人々、カップル、澄まして1人歩く人、大勢で戯れながら楽しそうにあるく若者・・・・、いつもの新宿と同じはずなのだが、「色々な人がいるのだなぁ・・・・。この人たちも違う場所、違う時間には別の顔をしているのだろうなぁ」なんて当たり前のことをあらためて獏と思いながら家路に真っ直ぐ向かうのではなく、街というか人というか、社会と呼べるものなのかは分からないが見回しながら暫く歩いていた。
バベルは私をそんな気持ちにさせる不思議な力をもった映画だった。
それから・・・・・、
この映画の中では、ブラッド・ピットやケイト・ブランシェットは流石の演技で映画と見事に一体化していて、観ているときは、ブラピともケイトとも感じさせることはない。
でも、やはり菊池凛子さんが光っていたと思う。
また、誰の役とも思い出せない脇役の人々も全体感づくりのパートとしてなくてはならなかった存在だったのだろうと後になってあらためて思った。

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